名鉄創業120周年記念「杉本健吉わがまち百景」

画家・杉本健吉は、まず図案家として、続いて新進気鋭の洋画家として高い評価を得ました。そして、さし絵や、海外旅行スケッチ、クラフトなど、日々新たな制作活動は亡くなるまで衰えることがありませんでした。
　また、杉本健吉の絵画人生を特徴づけているのは、日本を代表する画家であったとともに、名古屋を離れなかった地元の画家であったことでした。名古屋をはじめ、この地域のあちこちを描き、数多くの作品を残しました。
　今年6月には、愛知県や岐阜県の交通の要をになう名古屋鉄道株式会社が創業120周年を迎えます。名鉄はこのエリアで住まいを持ち、働き、学ぶ人々にとって、毎日の移動のみならず、日々の生活においても、さまざまな面で深い関わりをもってきた存在と言えるでしょう。画家・杉本健吉にとっても、若いころから、「図案」の仕事を軸に、名鉄と深い関わりをもってきました。
　今回当館では、名鉄120周年記念として、「杉本健吉　わがまち百景」と題した企画展を開催します。写生作品のほか、「図案」の仕事であるポスター作品など全120点を展示いたします。

　名古屋をはじめ、犬山、津島、岡崎など、杉本健吉が愛し、描いた「わがまち」は、この地域で暮らす人々の「わがまち」でもあります。この展示によって、地元を愛した杉本健吉の画業を皆さまにご紹介するとともに、杉本健吉の、そしてこの地域の皆さまの「わがまち」の魅力をご覧いただきたいと思います。

出典 www.meitetsu.co.jp