大館・北秋田芸術祭2014 「里に犬、山に熊。」

いかに暮らし、働き、遊び、楽しむのか。
もっともっとこの街を、自分たちの場所として活かしていく方法を模索していこう。
この地で暮らしていく想いを育み、大切にしていこう。
アートが放つ純粋な想いは、その地で忘れ去られていた美しい物語を、ひとつ、またひとつと目覚めさせる可能性を秘めてるから。

「大館・北秋田芸術祭2014『里に犬、山に熊。』」は、秋田県北部・大館市と北秋田で開催いたします。
忠犬ハチ公の故郷で知られる大館市会場は、かつての繁栄跡を忍ばせる大町商店街で、豊かな自然のもとマタギ文化を始めとする「山の文化」を育んできた北秋田市会場では、日本の原風景が残る里山を舞台にアート作品が展開します。

街に、山に、その地に分け入ってアートに出会う―五感で感じて、旅する芸術祭です。

「かつての繁栄と幻想が錯綜する街。それでもここは誰かの大切な故郷」
80年代には県下第２の都市だった大館市。しかし、主力産業・鉱山の相次ぐ閉鎖による人口流出と街の廃退は、大館と共に栄え、街のシンボルでもあったデパート・正札竹村の倒産で浮き彫りになりました。文化・商業の軸であった正札竹村を今一度ひとの集うアートセンターとして再生を目指す―そのビジョンを商店街に展開する大館会場。街に残る数々の魅力とアートとの出会いが、新しい街の未来を映し出します。

「そこに生きる。そこに果てる。大地に愛された、気高き生きもの」
心の片隅に誰もが一度は抱いたことのある日本の原風景がいたるところに残る北秋田市。豊かな自然のなかではマタギ文化が育まれ、今なおその伝統を守り続けて山とともに生きる人たち。山から街へ、南北を結ぶ秋田内陸縦貫鉄道（通称：内陸線）は、県南の都・角館市とを結ぶ市民には欠かせないローカル線です。その内陸線沿線を舞台に、厳しくも豊かな自然の中でアートプロジェクトを展開します。

出典 inukuma.jp