大地獄絵開帳 (長岳寺仏画展)
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- ★開催日・期間
- 2014年10月23日(木)〜2014年11月30日(日)
- ★開催場所・会場
- 長岳寺(奈良県天理市柳本町508)
長岳寺に伝わる地獄図です。法量の大きさ、図柄の精緻さ、各場面の描写の素晴らしさ、内容の豊かさは他に例を見ません。9幅の軸から構成されていますが、全体が1枚の絵となっています。 内容は図の上部全体に十王裁判図(合わせて十三仏)、図の中程から下部にかけて、冥界の入り口である墓地、罪問間樹、死天山、三途の川、奪衣婆、賽の河原、八大地獄、餓鬼道、畜生道、修羅道など、すざましい情景が描かれ見る者の心胆を凍らせます。 第9軸は様相が一変して、極楽より阿弥陀如来が聖衆を引き連れて極楽往生する人を迎えにくる、いわゆる聖衆来迎図となっています。元々、この絵を使って絵解きがされたものと思われます。祭礼、法要のあとに多くの参詣人を対象に解かれ、その目的は方便として因果応報を解くことによって勧善懲悪の教えを説き、またあわせて先祖供養、中陰、逮夜、年忌の意義を説いたと考えられます。しかし今、私達がこの図をみて感じることや図本来の意味は、来世のことや、また運命決定論的な前世の因縁を説くことにあるのではなく、この図はまさしく現世(人間界)を告発している図であるということでしょう。この図に示される、すざましい三悪道(地獄、餓鬼、畜生)や修羅道の世界は形を変えてすべて我々の世界に存在するのです。 戦争というすざましい殺戮と大灼熱の地獄、飽くなき欲望に囚われて人を傷つけ、また自らも傷つき大いなる生命の源である自然破壊をも行う餓鬼道、相手の思いを理解できず猜疑心にとらわれた畜生道、激烈な競争社会で相手を殲滅するまで合い争う修羅道。 そして一念十界の教えの如く、私達の心の中に仏心もありますが、恐ろしい地獄の鬼の心や、醜く浅ましい餓鬼や畜生の心、心怒らせる修羅の心などが内在していることを示しているのです。長岳寺では、毎年、10月23日から11月30日まで本堂にてこの図が掛けられ、住職の現代風絵解き「閻魔の嘆き」「六道思想を現代に問う」が行われます。その頃は長岳寺境内1万2千坪に亙って、紅葉の錦が美しく彩ります。
開催地 | 長岳寺(奈良県天理市柳本町508) |
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開催期間 | 2014年10月23日(木)〜2014年11月30日(日) イベントによっては、期間中でも休みの日がある可能性があります。必ず公式ページでご確認ください。 |
ホームページ | http://www.chogakuji.or.jp/index.html |
備考 | 10月23日~11月30日 |
情報更新日:14/09/03
長岳寺(ちょうがくじ)は奈良県天理市柳本町にある高野山真言宗の寺院。山号は釜の口山(かまのくちさん)、本尊は阿弥陀如来、開基(創立者)は空海(弘法大師)とされる。関西花の寺二十五霊場第19番札所。日本最古の歴史の道といわれる山の辺の道のほぼ中間点に位置している。釜口大師の名で親しまれている。
歴史
天長元年(824年)に淳和天皇の勅願により空海(弘法大師)が大和神社(おおやまとじんじゃ)の神宮寺として創建したという。盛時には48もの塔頭が建ち並んでいた。
伽藍
境内の面積は約40000m2と広く、八十八箇所道が竜王山中腹の奥の院まで巡らされている。
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- 本堂 - 天明3年(1783年)に再建された建物で、阿弥陀三尊像と多聞天・増長天立像を安置している。
「長岳寺」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
2014年4月30日07:18 UTC
http://ja.wikipedia.org/wiki/長岳寺
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