ルドルフ・ブッフビンダー ピアノリサイタル

※情報は変更等がございますので、お出かけ前に必ず公式サイトなどでご確認ください

★開催日・期間
2021年02月15日(月)
★開催場所・会場
福岡シンフォニーホール

会期変更のイベント

終了音楽・コンサート

ルドルフ・ブッフビンダー

クラシック音楽に限らず、21世紀はたくさんの演奏情報に接することができる時代となった。CDだけでなく、いわゆるサブスクの広大な情報があり、そこにネット上にアップされた映像なども加わる。時代を超えた演奏比較が可能となった。
オーストリアの巨匠ブッフビンダーが取り上げるベートーヴェンの初期のピアノ・ソナタの傑作「悲愴」(第8番、作品13)は録音数も多い。ブッフビンダーの個性をより深く知るためにも、幾人かの録音を比較してみた。なるべく〈時代性〉が演奏に反映されるように、巨匠バックハウス、現在も活躍するトルコ出身のファジル・サイ、そしてブッフビンダーの演奏での聴き比べである。
最も古いのはバックハウスで1958年の録音。以前によく聴いていたものだが、あらためて今回聴いてみると、第1楽章など意外にテンポが速くて、たたみかけるような感じが強い。いわゆる巨匠然とした〈悲愴感〉はなくて、力強い感覚。記憶の中で、演奏のイメージが改変されるのはよくあることで、だからこそ古い録音も時々聴き返さなければと思う。第2楽章は旋律線よりも和声感を重視した感じで、意外に淡々と展開して行く。第3楽章は速めのテンポだが、弾き飛ばさないで、内声部も意識しつつ演奏されてゆく。20世紀前半らしい楽譜に忠実な演奏とも言えるだろう。
続いて、つい最近録音されたばかりのサイの演奏。多様な演奏解釈が出されてきた20世紀の後半から21世紀の初頭にかけての解釈を踏まえた上で、サイ自身の発見をそこに加えた演奏だ。時に左手の動きの強調、フレーズから次のフレーズへ移行する時の〈間〉の取り方、第2楽章での遅めのテンポによるカンタービレの強調など、技が豊富である。音色も美しく、ベートーヴェンの堅苦しいイメージを覆す部分も多い。新鮮な演奏である。
そしてブッフビンダーの録音。こちらは1970〜80年代にかけての全集の中に収録されているもので、比較的若い時代の録音となる。第1楽章のテンポはこの演奏が最も速く、コン・ブリオの指定が生きている感じだ。有名なグラーヴェの主題のテンポ感をたっぷりとることで、速度の対比がとても強く表現されている。第2楽章は叙情性だけに頼らない構築感を持っている。第3楽章は右手と左手のニュアンスの違いを巧みに演出している演奏で、楽譜の読みが深く、それを表現する見事なテクニックが生きている。
実演を聴く前に、こうした予習をしておくと、さらに実演が楽しくなると思う。一度、試して欲しい。

プロフィール

出典 www.acros.or.jp

開催地 福岡シンフォニーホール
開催期間 2021年02月15日(月)
時間 19:00開演
料金 ◆一般 ・S席6,000円  ・A席4,000円 (学生2,000円) ◆友の会 ・S席5,400円  ・A席3,600円 (学生1,800円) ※未就学のお子さまの入場はご遠慮ください。(無料託児サービスあり・要予約)
お問い合わせ先 TEL 092-725-9112
ホームページ https://www.acros.or.jp/

情報更新日:20/12/07

ルドルフ・ブッフビンダー(Rudolf Buchbinder [ˈruːdɔlf ˈbuːxbɪndər], 1946年12月1日)は、オーストリアのピアニスト。

概要

チェコボヘミア地方リトムニェジツェにドイツ系の家庭に生まれる。

5歳でウィーン国立音楽大学に入学して8歳でマスタークラスを履修し、同大学の最年少記録を打ち立てる。9歳で最初の公開演奏会を開いた。1966年にヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにおいて特別賞を

「ルドルフ・ブッフビンダー」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』
2019年4月30日08:50 UTC
http://ja.wikipedia.org/wiki/ルドルフ・ブッフビンダー

出典 http://ja.wikipedia.org/wiki/ルドルフ・ブッフビンダー

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